カメラアプリの上に
小窓のプロンプター:別のアプリで撮影しながら原稿を読む
原稿を「小窓で開始」すると、カメラに切り替えても窓は最前面に残ります。「音声」で始めていれば、撮影中も話した言葉に合わせて原稿が進みます。
撮影しているアプリの上に、原稿だけが残る
自分のアプリの中でしか動かないプロンプターは、撮りながらは使えません。開始前の画面で「全画面」ではなく「小窓で開始」を選ぶと、原稿は小さな窓に移り、カメラやInstagram、TikTokに切り替えても最前面に残ります。窓は画面の隅に吸い付きます。ピクチャインピクチャと同じで、自分が映っている真ん中ではなく、レンズのすぐそばに原稿を置けるということです。
それまでの動きは窓の中でもそのまま続きます。「音声」で始めれば、話した言葉に合わせて原稿が進み、黙れば待ち、飛ばせば追いつきます。「定速」で始めたときは「開始の待ち時間」(オフ、5・10・20秒)が小窓の中にも出るので、三脚に立てたまま位置に入れます。「音声」と「音」に秒読みはありません。話し始めるまで待つ仕組みだからです。
形と「回転」— リグに載せても文字が横倒しにならない
形は二つです。横長(3:2)は1行が長く行数の少ない窓、縦長(2:3)は細い列に行数を詰め込む窓で、縦位置の画面でどちらが邪魔になりにくいかはInstagramリールのページで扱っています。
「回転」は別の設定です。90°回すというのは、窓の上辺が右へ動く(時計回り)という意味で、リグに横向きで固定したiPhoneでも、自分の位置から見て文字がまっすぐ立ちます。ホルダーの向きは製品によって逆になるので、方向は二つ用意されています。
| 設定 | 選べるもの | 何のために |
|---|---|---|
| 形 | 横長(3:2)/縦長(2:3) | 画面のどこが隠れるかが変わる |
| 回転 | −90°/標準/90° | 90°で上辺が右へ。横向きに固定したときに文字が立つ |
| 文字サイズ | 全画面とは別に指定 | 窓は画面より何倍も小さく、全画面のままだと1行に2語しか入らない |
| 左右の余白 | 全画面とは別に指定 | 全画面では気にならない余白が、窓では幅の半分を食う |
この四つと「音のドット」は「設定」の「小窓の見た目」にまとまっていて、全画面側の「プロンプターの見た目」とは別扱いです。
小窓はタップできません。日本語では声も使えません
小窓の中はタップもドラッグもピンチも受け付けません。これは Wispim の設定ではなく、この種の窓に対するiOSの制約です。
「音声コマンド」が用意されているのは10言語で、日本語のフレーズはありません(内訳は音声プロンプターのページにあります)。アプリも日本語では、コマンドがないことをそのまま伝えます。つまり日本語で使うかぎり、小窓を声で操作する手段はありません。
日本語で手元に残るのは二つです。
- 音量ボタン — 一文戻る、一文進む。ただしアプリ内で「実験的」と表示されている機能で、カメラアプリの中では効きません。シャッターにボタンを取られるためです。
- 全画面に戻って単語をタップ — 触れた単語から読みが続きます。どのモードでも動き、一時停止もしません。
この二つを足しても、カメラアプリで撮っている最中に小窓側を操作する方法は残りません。日本語では、撮影中の操作を当てにせず「原稿は読み切る」前提でテイクを組み立てるのが確実です。言い直しは止めなくてもできます。「音声」は黙れば待ち、前の行をもう一度言えばそこへ戻ります。
マイクを他のアプリに取られたとき
声で追いかけるプロンプターに共通の弱点なので、両方書きます。
いい方の半分。カメラ、Instagram、TikTokで録画している間、「音声」の追従はそのまま続きます。この三つは実際に確認しています。
もう半分。それでも別のアプリがマイクを握ってしまったときは、Wispim が自分で「定速」に切り替えてテイクを続け、切り替えたことをバナーで伝え、マイクが戻れば「音声」に戻します。初期状態でオン、「設定」でオフにできます。通話アプリは確認の範囲外なので、ビデオ通話のページにもそのまま書いてあります。
小窓の写真がまだない理由
正直に書きます。小窓のスクリーンショットはまだありません。小窓はシミュレータでは立ち上がらないので、実機で撮るしかなく、その撮影が済んでいないだけです。このページに出ている端末の絵は全画面のプロンプターを描いたもので、スクリーンショットではありませんし、スクリーンショットのふりもさせません。
小窓は無料の範囲に入っています。無料でプロンプターを6回まで起動でき、原稿の本数に上限はありません。この6回では機能をひととおり使えます。Pro は起動回数の制限をなくし、PDF・Word・RTFの読み込みを追加します(月額または年額のサブスクリプション、あるいは買い切り)。iPhone専用、iOS 16以降です。
よくある質問
小窓をタップして一時停止できますか?
できません。小窓はタップもドラッグもピンチも受け付けません。これは Wispim の設定ではなく、この種の窓に対するiOSの制約です。「音声コマンド」があるのは10言語で、日本語のフレーズは用意されていないので、声で止めることもできません。日本語で使えるのは音量ボタン(一文戻る/一文進む。アプリ内で「実験的」と表示され、カメラアプリの中では効きません)と、全画面に戻って読みたい単語をタップする方法です。
カメラアプリで録画している間も、小窓は上に残りますか?
残ります。そのための機能です。撮影に使っているアプリより前に窓が出たまま、「音声」の追従も続きます。カメラ、Instagram、TikTokの三つで確認済みです。
撮影中にマイクを他のアプリに取られたらどうなりますか?
Wispim が自分で「定速」に切り替えて、テイクを止めずに続けます。切り替えたことはバナーで伝え、マイクが戻れば「音声」の追従に戻ります。初期状態でオン、「設定」でオフにできます。
小窓は画面の好きな位置に動かせますか?
位置は画面の隅に吸い付きます。ピクチャインピクチャと同じ動き方です。選べるのは形(横長3:2か縦長2:3)、「回転」(−90°・標準・90°)、そして小窓の中だけの「文字サイズ」と「左右の余白」です。