オンライン授業向け
一コマ通しで読み切るための、オンライン授業のプロンプター
授業は30秒の動画ではありません。長い原稿を話す速さのまま送り、質問に答えているあいだは止まって待ち、文字組みは一時間読み続けられる形にできます。
40分を過ぎると差が出るのは、文字組みの設定です
短い動画はたいていのことを許してくれますが、通しで撮る授業動画はそうはいきません。三つ目の項目に入ったころ、自分の位置を見失わずにいられるかどうかを決めるのは、読む行がどの高さにあるかと、文字がどう組まれているかです。
読む行の高さは動かせます。いま読んでいる行が画面のどこに来るかは調整できます。上のほうへ置けば、一時間ずっと目線がレンズの近くに残ります。中央寄りにすれば先の行が多く見えるので、定義や箇条書きが続く原稿ではそのほうが読みやすくなります。
「文字サイズ」「左右の余白」、行間、文字の太さは、それぞれ別に設定できます。余白を広げると一行が短くなり、一文あたりの目線の移動が減ります。長い収録で消耗するのはここです。太めの文字は照明の下でも潰れませんし、読んでいる最中でもピンチで大きさを変えられます。設定は「設定」の「プロンプターの見た目」に、操作の一覧は「ヒントと操作」にまとまっています。
質問で三段落ぶん引き戻されても、テイクは壊れません。原稿を指でドラッグすれば通り過ぎた定義を読み返せて、そのあいだ追従は止まり、画面上部に「閲覧中」と出ます。「音声」ならそこから話し始めれば、また拾ってくれます。戻し方の全部は声で進むプロンプターに書いています。
読む大きさは、原稿ごとに残ります
原稿は自分の「文字サイズ」「左右の余白」、行間、文字の太さを持っていて、アプリ全体で一つに決めるのではなく原稿ごとに保存されます。全画面で読んでいる最中にピンチすれば大きさが変わり、次に同じ原稿を開いたときもその大きさのままです。開始前の画面もプロンプターの一部なので、そこでピンチしたり、指でドラッグして原稿を先に確かめたりできます。
原稿そのものの大きさが別に決められるのは、意図した作りです。ノートパソコンの後ろに立てたiPhoneを1メートル離れて読む文字と、手に持ったiPhoneで読む文字は、同じ大きさではないからです。
質問で止まる授業を、日本語でどう扱うか
授業は中断されます。ここは日本語だと事情が違います。声で一時停止や再開を指示する音声コマンドがあるのは10言語で、日本語は入っていません。声で操作する前提の説明は、日本語では成り立たないということです。かわりに効くのが「音声」モードそのものです。話すのをやめれば、原稿はそこで止まって待ちます。質問に答え終わってから原稿の行を読み始めれば、そこから追従が続きます。何かを押す動作は要りません。
音声コマンドが用意されているのは英語、ロシア語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、ポーランド語、イタリア語、ポルトガル語、ウクライナ語、トルコ語です。日本語を含む残り6つの表示言語にはコマンドのフレーズがなく、アプリは動かないコマンドを並べるかわりに、ないことをそのまま伝えます。
日本語で手元に残る操作は二つです。全画面で語をタップすれば、触れた語から読み直しになります。どのモードでも動き、一時停止も入りません。中断のあとに位置を合わせ直すには、これがいちばん速い方法です。もう一つは音量ボタンで、一文ぶん戻る、進む。ただしアプリ内で「実験的」と表示されている機能で、シャッターにボタンを取られるためカメラアプリの中では効きません。iPhoneを手元に置いて全画面で読む授業なら使えますが、カメラアプリで撮るならあてにしないでください。
読み始めの合図を数えてくれるものもありません。「音声」と「音」は、あなたがまた話し始めるまで待つだけです。「開始の待ち時間」は別の設定で、どのモードでも撮影前にオフ、5秒、10秒、20秒から選べます。長い収録の組み立てはYouTubeの撮影に、その場で進める授業はZoomとGoogle Meetにあります。
語学の授業と、数え方の違う三つの数
語学を教える人ほど、プロンプターの「対応言語」というひと言に振り回されます。数え方は三つあって、同じ数ではありません。
- アプリの表示は16言語です。
- 声への追従は、お使いのiPhoneが認識できる言語ならどれでも動きます。現行のiOSで60以上のロケール。使うのはiOSの認識器なので、一覧はiOSのバージョンと入れてある言語パックで変わります。
- 音声コマンドは上の10言語だけで、日本語は入っていません。
iPhoneが聞き取れない言語を声に出して読む場面、たとえば古典の朗読や、認識器が崩してしまう方言のためにあるのが「音」モードです。言葉ではなく、声が出ているかどうかで原稿が進みます。
学校から必ず聞かれること
音声認識は、端末内のモデルがある言語ならiPhoneやiPadの中で行われます。モデルがない言語では、端末が音声をAppleへ送って文字に変えます。該当する言語は撮影前から「認識する言語」の一覧に印が付きます。どちらの場合も、こちらには何も来ません。原稿とそのタイトル、音声、認識されたテキスト、読み込んだファイル名、アプリに入力した内容が Wispim に送られることはありません。
利用統計はあなたと結び付けられません。データはEU内で処理され、「設定」のスイッチ一つで止められます。学校の個人情報担当者が見たい内容は英語のプライバシーポリシーにあります。
払う前に分かること
無料でプロンプターを6回まで起動でき、原稿の本数に上限はありません。この範囲ではプロンプターの機能に制限がありません。「音声」「音」「定速」も、「小窓で開始」も、ここまでの文字組みの設定も、無料のまま使えます。ここに挙げたものは、どれも Pro 限定ではありません。
一学期ぶんの授業は6回では収まりません。そのための Pro で、起動回数の上限がなくなり、「ファイルを読み込む」でTXT・Markdown・PDF・DOCX・RTFを開けるようになります。すでに書いた指導案が、そのまま読む原稿になります。月額または年額のサブスクリプション、あるいは買い切りです。
Wispim が動くのは、iOS 16以降のiPhoneと、iPadOS 16以降のiPadと、macOS 13以降のMacです。
よくある質問
授業中に、手を使わずに原稿を止められますか?
声で「止めて」と指示することは、日本語ではできません。音声コマンドがあるのは10言語で、日本語は含まれていないからです。ただし「音声」モードでは、あなたが話すのをやめれば原稿もそこで止まって待ちます。質問に答えたあと原稿の行を読み始めれば、そこから追従が続きます。位置を合わせ直したいときは全画面で語をタップしてください。音量ボタンでの一文送りもありますが、アプリ内で「実験的」と表示されている機能で、カメラアプリの中では効きません。
iPhoneの文字を大きくして使っていますが、それでも読めますか?
原稿の「文字サイズ」「左右の余白」、行間、文字の太さはそれぞれ調整でき、原稿ごとに保存されます。読んでいる最中でもピンチで変えられます。ただしアプリ自体の画面、原稿の一覧や「設定」などは、iPhoneの文字サイズ設定には従わず、決まった大きさのままです。読みたい大きさに直接合わせられるのは原稿のほうです。
iPhoneが認識できない言語で授業をしてもいいですか?
その場合は「音」モードです。言葉ではなく、声が出ているかどうかで原稿が進むので、認識が使えない言語でも動きます。声への追従自体は、お使いのiPhoneが認識できる言語ならどれでも働きます。現行のiOSで60以上のロケールで、アプリの表示16言語はすべてその中に入っています。スクロールにマイクを使いたくないなら「定速」が残ります。
授業の音声はどこへ行きますか?
音声認識は、端末内のモデルがある言語ならiPhoneやiPadの中で行われます。モデルがない言語では、端末が音声をAppleへ送って文字に変えます。該当する言語は撮影前から「認識する言語」の一覧に印が付き、原稿もタイトルも音声も認識結果も、こちらに届くことはありません。詳しくはプライバシーポリシーにあります。